カイロプラクティックと鍼灸は同じ代替医療ですが、西洋医学か東洋医学かという根本的な考え方の違いによる差異があります。
鍼灸とは
鍼灸は、東洋医学のツボ(経穴=けいけつ)を刺激して、血流や内臓に対して治療を行うことで症状の改善を図るものです。
特に、腰痛などの痛みに対する鍼(はり)の効果は、国際的にも評価されており、鍼灸師の国家資格を持った人が施術を行います。
鍼灸は鎮痛効果に優れていることが証明されており、電気針(電極をツボに当て電気を通す)などは、一定時間以上継続すれば脳内麻薬の分泌を促し、痛みを自らの力で感じなくさせる効果もあります。
鍼灸は、一見刺激理論で行われている対症療法としての「痛みとり」のイメージを持たれる場合もありますが、病や疾患の原因である複合的な内臓の機能失調を整えることを目的としています。
六臓六腑の機能的調整、気血水の調整を通じて自然治癒力を高めて治癒を行う治療で、症状に対して治療するのではなく、その背景にある心身のアンバランスを整える治療です。
カイロプラクティックと鍼灸との違い
カイロプラクティックは、骨格のバランスを整えることで体の健康を維持させようとします。
一方、鍼灸は、血流や内臓に対して治療を行うことで、人の持つ自然治癒力を高めて健康を維持させようとします。
カイロプラクティックと鍼灸とのどちらを選ぶか迷われる方は、西洋医学か東洋医学か、どちらを選ぶかという点で比較するとわかりやすいかもしれません。
鍼灸に通われた方などでも、慢性症状の改善が一定で横ばいになっているとお感じの場合には、カイロプラクティックを選ぶことをオススメします。